
ワーナーパイオニアの元制作ディレクター島田雄三氏へのインタビュー
当時、洋楽こそ強かったがアイドル歌手を育てた実績がほとんどなかったワーナーとして、どうしても明菜を獲得したかった。当時の研音社長がかつて日本テレビの社員でもあったスタ誕のプロデューサー池田文雄(故人)と親しかったことも明菜を獲得できた理由の一つでもあった。
明菜の元マネージャー名幸房則氏へのインタビュー
「少女A」の発売直後に明菜の担当マネージャーとなり、6年間明菜のマネージャーを務めた。初対面の明菜はとても礼儀正しく、噂とは違うじゃないかと安心していたが、10日も経つとその美しい誤解は破たんした。
衣装が気に入らない、出演する番組の内容が気に入らない、周囲のスタッフの態度が気に入らない、その度に明菜は荒れた。
しかし、それこそが明菜のセルフプロデュース能力だったのかもしれない。
明菜と取っ組み合いのケンカをした。
歌番組の収録中にアレンジ(服部克久が担当)が気に入らないと、歌うのを放棄してしまった。服部克久が大激怒し、名幸はひたすら頭を下げまくった。
同期アイドルとのグラビア撮影で、フリフリの衣装に納得できず現場を放棄。こういう仕事(かわいさ強調の演出)が嫌いなこと、露出度の高い衣装、男性に媚を売るようなポーズに嫌悪感を抱いていることを名幸は知っていた。名幸は明菜に素直に頭を下げ、次の現場である音楽祭に向かった。
今週は、明菜さんの元ディレクターと元マネージャーへのインタビュー記事でした。
それにしても、名幸さん、本当に6年間お疲れ様でした・・・。
確かにこの記事だけを読んでしまうと、明菜さんは噂どおり本当にわがままでつっぱっていたんだって思っちゃう人いるかもしれませんが、名幸さんも言っているとおり、このわがまま(自己主張)があってこそ、後の明菜さんのセルフプロデュース能力につながっているのはファンであればわかりますよね。
単なるわがままではなく、理由のあるわがままであれば、周りのスタッフはそれを全力でサポートするのがプロとしての仕事だと思いますけどね。
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第1回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第2回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第3回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第4回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第5回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第6回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第7回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第8回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第9回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第10回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (最終回)」
この記事へのコメント
馬ノ助
当時としては異質だったかもしれないけど、時代が彼女についていってなかっただけ。
えふ
yuki
買い忘れていました(・_・;)
今回の内容は面白そうですね。
百恵さんのファイナルコンサートで指揮をされていた服部克久さんにまで主張する明菜さん、流石です。
誰にも媚びない明菜さんカッコイイです。
少女Aの「私は 私よ 関係ないわ」ですよね。
当時、明菜さんと関わった皆さんがちゃんと明菜さんの事を理解して「単なるワガママではなく理由のあるワガママ(主張)」と言ってくれるのが、嬉しかったです。
むと
正直この記事を読んだ時はショックでした。
EX大衆でマキタさんが山田さんにインタビューした際に、わがままという噂を聞いてたが、そんな事は全然なかった。ベストテンの演出には口出ししなかったというのを聞いてたんで。今回の記事でやっぱりすごいわがままだったんだなと軽くショックでした。理由のあるわがままというのは分かりますけど。
でも、取っ組み合いになったというくだりが、なんかかわいいなと思いました。
若い時の明菜さんはパワーがありますね。
このときの元気を少しでも取り戻して欲しいです。
マヤ菜
そこにいる覚悟があるなら、主張は大事なんですよ。誰かに悪く言われるときは、100あったとしても10くらいしか言われないけど、2、3つあったら10や20に膨らませて言われるんですから。
だからと言って明菜さんはポリシーでイジメとかそういう悪いことはしないんです。偉い人への横暴はどうかと思いますけど、顔を世間に出して本名で勝負する覚悟が10代の娘で出来ていたことが凄過ぎます。やっぱり牽引力っていうのかな?カリスマだったんですよね。過去形になっちゃった(^_^;)
nagai
良かったのになぁ、と思います。
同性として、くだらない仕事のオファーは
断ってくれたんじゃないかと。
名幸さんの前にも、マネージャーが2名交代してますが、
2月の海で、水着撮影をさせたり、
「今日の下着の色は?」などと聞いてくる
ゲスな雑誌のインタビューを引き受けた
アホなマネージャーだったそうです。
明菜は悪くない。(笑)
まさ
「アイドルとはこうあるべき」というのを覆しましたよね。それまでの可愛くて、何でも笑顔で「ハイ、ハイ」って答えるようなアイドル像とは違うベクトルを行ってましたから^^
でも、それがあったからこそ、歌謡界のトップにまで登りつめることができたんですもんね。
まさ
山田修爾さんの死去のニュースは、本当にびっくりしましたし残念で仕方ありません。明菜さんもきっとショックを受けているでしょうね…。
もう一度「ザ・ベストテン」のスペシャル番組を作って欲しかったです。
まさ
服部克久さんとのエピソードを読んで、全盛期(80年代)にMフェアにほとんど出演しなかった訳がなんとなくわかりました^^;
それにしても、寿命の縮まる思いだったでしょうね…名幸さん。
まさ
ザ・ベストテンに関しては、明菜さんも番組スタッフにおまかせ(信頼)してたんじゃないでしょうかね。
もし口出ししてたら「飾りじゃないのよ涙は」の時のゾンビ演出はありえないでしょ^^;
でも、基本的に明菜さんの時はヘンテコなセットとかってなかったですよね!?
まさ
落とされても落とされても、何度も這い上がってくる根性娘ですから、歌手としての覚悟が違うのでしょうね。
誤解をされることも多いけど、わかってくれる人はちゃんとわかってくれますから、これからももっともっと中森明菜を極めていって欲しいです。
まさ
あの当時は、アイドル歌手に今のグラビアアイドルみたいな仕事をはじめ、いろいろなことをやらせてましたからね…。
テレビ番組も週刊誌も今では考えられないほど、ぶっ飛んじゃってましたから、そういう時代だったんでしょう^^;
まゆみん
前に某番組で、全盛期の明菜ちゃんのプロデュースして方のコメントで『全盛期の中森明菜は今でいうレディーガガだ!ファッションや振り付けは先をいっていた。』と誉めてた言葉を思いだしました。わがまま=自分勝手ではなく! 私達ファンに…最高のファッション&歌を届けてくれてた陰には 強い主張も必要だったのでしょう。さすが、歌姫 中森明菜です(*^_^*)
meme^^
apple
昔は歌番組も生演奏でものすごくスローテンポになってたり変なリズムパターンになってたり歌いにくそうだった。そういうのはバンドがついて解決したんでしょうけど。
モナリザ
天才的な閃きのある明菜さんだから、自分の考えを貫き、衝突することもあると思います。確かにファンとしては、もう少し容量の良さがあってくれればとも思いますが、不器用さも明菜さんの魅力。悪意のある人ではないですからね。個人的に思うのは時々でいいから作曲家でもプロデューサーでも、スゴイと言われる大御所さんのアドバイスを請うてみてほしいです。探し物や落とし物が、見る目が変わると見つかることもあるように、大発見があるかもしれません。1人でできることはいかな天才でも限度があると思うし…。
あと、担当マネさん、大変だったでしょうが暴力はダメですね。
★
あなたは業界(芸能関係)の人ですか?
goddess'AKINA
しんじ
ここのコメント欄に明菜さんの、良くないことを書くのはやめて下さい。ここは明菜さんの事を好きな人が集う、憩いの場です。
ここに、明菜さんの良くないことをコメントしても、誰も信用する事ないです。
まさ
ほんと、明菜さんは今でいうところのレディーガガみたいな感じですよね。毎回、色々な衣装と振り付けで楽しませてくれました。
ガガほど奇抜ではないけれど、明菜さんのセンスは時代を先取りしてましたよね^^
まさ
出戻りファンだろうが何だろうが、明菜ファンには変わりないですから大丈夫ですよ^^
若干17歳にして、周りの大人たちと戦い続けてきた明菜さん。
時には色々なプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも頑張って来た明菜さん。今は休息の時ですが、またいつの日か我々に素晴らしい歌を聴かせてくれることを待っています。
まさ
明菜さんと服部克久さんの対談とかも見てみたいです…「僕らの音楽」あたりで^^
30年も経てば、きっと懐かしい思い出でしょうし、色々な話しができるんじゃないでしょうかね。
その前に、明菜さん「そんなことありましたっけ?」って忘れてそうな気も…忙しすぎて記憶にないかなぁと^^;
まさ
才能のある人がアイドルとしてデビューしてしまったがために、自己主張をすると「生意気だ」とか「我儘だ」とか言われてしまった部分はあると思います。
「たかがアイドルが何言ってんだ」って。
それでも心折れることなく自分の主義主張を貫いてきたからこそ、歌謡界の頂点にまで上り詰めることができたんですもんね。
これからも明菜さんの思う通り、活動して行って欲しいです。
まさ
まさ
名無しさんのコメントは削除させて頂きました。
不快に思われた方、申し訳ありませんでした。
まさ
「天才はいつも孤高で孤独なもの」…まさにその通りです!!
自分が正しいと思うことを続けてきたからこそ、数々の名曲が生まれ今の明菜さんが有るんですから。
これからも良い意味で「我儘=こだわり」を貫き通して欲しいです。
マヤ菜
今のセールスでは実際問題、
作家の方たちも明菜さんの看板で
昔ほど名をあげるのは難しいかもしれません。
最近は明菜さんのシングル曲自体が昔のような
「ランキング番組で1位を飾る」といった
スタンスの歌ではない気もしますけど、
明菜さんも僕達も「This is AKINA!」しか待ってない!
そういっても過言ではないと思うのです。
今までの大ヒット曲はどれも「This is AKINA!」でした。
中には不遇の傑作、「APPETITE」のようなケースもありますが、
広く世に出る作品を提供される熱い作家さんとの出会いを
期待しています!
apple
服部克久さんはレコード大賞の選考委員でもいらっしゃるので
ストイックに独自の世界を作り上げていった中森明菜を見守ってくださったのではないでしょうか?ストリングスと言ってもそれぞれのアレンジャーごとに細かな特徴がありますからね。フルオーケストラアルバムを作る際にすばらしい力量を見せてくださった千住明さんの色、服部克久さんの息子さんの隆之さんのアレンジも親子と言えど音の色がまったくちがいますし。
モノを作る過程でのいろいろな摩擦を想定しているからこそ、昨今の音楽業界でも厳しい情報解禁の期日が設けられていると思うのですが。ぽっと湧き出るように人を感動させるものが作られればいいのですけど、表現する人とそれを支える人たちの身を削るようなさまざまな葛藤を忘れたくはないです。
goddess'AKINA
まさ
明菜さんのことを良く知らない世代の作詞・作曲家さんたちもたくさんいるでしょうから、そういう人だからこそ書ける、明菜さんの新しい一面を引き出してくれるような楽曲にめぐり逢えるといいですよね。
「DIVA」はそんな感じがしたアルバムでした。
まさ
こういう当事者のインタビュー記事を読むと、当時の制作側の苦労がよくわかりますね。一丸となって良いものを作ろうとすれば、アーティストやスタッフが衝突し合うのは当然のことで、だからこそ皆の心をゆさぶる音楽が出来上がるんだろうなと。
生みの苦しみは僕のような一般人には想像できない世界です。
まさ
明菜さんは、ほんと職人気質ですよね。はっきり言って相当頑固者だと思います。ってお前が明菜さんの何を知ってるんだと言われそうですが^^;
でも、僕は全然それでいいと思ってます…「頑固、おおいに結構!」って感じです。
音楽に限らずですが、妥協して作られたものはやはり人を感動させられないと思いますし、そういうのは後世には残らないですからね。
明菜さんが納得できるものができるまで何年でも待ちますとも^^
goddess'AKINA
マコリン