

「スター誕生!」に最初の応募ハガキを送ったのは中学1年(1978年)。
当時、予選会でピアノ伴奏をしていたのは、後に明菜のボイストレーナーを務めることになる大本恭敬だった。
「夏に抱かれて」を歌い、予選突破。1ヶ月後の本選で初のテレビ出演を果たす。審査員・松田トシに「年齢のわりには大人すぎて、若々しさに欠けますね」と言われ、結局、合格ラインの300点に届かず不合格。翌朝、すぐに応募ハガキをスタ誕に送る。
中学3年の夏、2度目の本選出場。松田聖子の「青い珊瑚礁」を歌うも、再び松田トシに「歌が上手だけど顔がとっても子どもっぽいから、無理ね。大人の歌を歌うより、童謡でも歌ってたほうがいいんじゃない?」と。明菜の口から抗議の言葉が出たが、客席で見ていた母の「明菜!やめなさい!」の声で怒りの矛を収めた。
高校1年(1981年)の7月、いよいよ3度目の本選出場。歌ったのは山口百恵の「夢先案内人」。審査員の中村泰士はこの日の明菜は「完璧」だったと判断し、100点をつけようとしたが、電光掲示板は99点までしか表示されず一時収録を中断。この時、他の審査員にそれとなく点数を聴いてみたら皆、中村が思っていたよりも低かった。必死に明菜の良さをアピールしたところ、もう少し点数を増やすということで同調してくれ、結果、392点というスタ誕始まって以来の最高記録を出す。結果、11社からのスカウトマンのプラカードが上がり、アイドルへのパスポートを手に入れた。
今週は、スター誕生での秘話が盛りだくさんでした。
内容的には、ポポロの「心の履歴書」などに書いてあったものと重複するところもありますが、当時の審査員だった中村泰士さんのインタビューがあったのが良かったです。
「僕はね、君に100点をあげたかったんだ。でも2桁しかないものだから99点にしました。期待しているよ。がんばるんだよ!」の言葉が泣けます。
それにしても、松田トシ先生、キビシイなぁ~。
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第1回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第2回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第3回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第4回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第5回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第6回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第7回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第8回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第9回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (第10回)」
・週刊ポスト 「孤独の研究 中森明菜とその時代 (最終回)」
この記事へのコメント
しんじ
スター誕生3回目の時には、スタッフ役もやってて、他の挑戦者達を案内してたとか・・・
えふ
yuki
前回の内容はヒドイものでしたね。
読んでいて不愉快でした。
でも今回、出てきた松田トシさんも手強い相手ですよね。
岩崎宏美さんもデビュー前に松田トシさんに師事されてたとWikipediaに書いていたのを読んで岩崎宏美さんは関係無いのに松田トシさんと関わっていただけで一時、少しだけ宏美さんがキライになった事もありましたm(_ _)m
個人的な見解ですが予選会やオーディションの段階で明菜さんはもう完璧だったのだと思います。
それが松田トシさんには気に入らなかったのでは…。と思います。
明菜さん自身が思っている事をどんな場所や場面でも言える勇気は凄いです。
中村泰士さんの言葉はこれからデビューする明菜さんにとっては嬉しかったんじゃないかと思います。
まゆみん
しかし…トシ先生…怖い!でも、その言葉があったから『夢前案内人』の時の明菜さんがいたのかもしれませんね♪
当時の明菜さんを感じれて読み応えありました(b^-゜)
モナリザ
明菜さんの中1オーディション写真はお宝ですね(#^.^#)
松田トシ先生ですが、プロのレッスンも受けていないしろうとの明菜さんが愛弟子の歌を上手に歌ったのをみて鼻についたのではと思いました。女性の好き嫌いは難しく時に理不尽ですから(^_^;)そもそも辛口な方らしいのでそうとも限らないですけど。
ところで例の「お砂糖で出来たチビ菜ティックな明菜さん」ですが、売り物ではなくどなたかその道の方が余興で制作されたと雑誌に紹介されていました。イメージとしては平たい長方形の板状のお砂糖に、彩色されたチビ菜っぽい明菜さんの全身の浮彫といった感じです。だれかご存知ではないですかー?
あ、ダム
はる
まさ
何度も挑戦しただけあって、勝手がわかっていたんでしょうね^^
世話好きの明菜さんらしいエピソードですよね。
まさ
中村先生と他の先生方とでこのようなやり取りが行なわれていたのは、当事者しか知りえない事だから、貴重な話しを聞けて嬉しいです。
中村先生の押しがなかったらどうなってたんでしょうかね。
ま、明菜さんのことだから4回、5回…と挑戦したんでしょうけど^^;
まさ
歌唱力云々の前に、人間ですから(明菜さんとの)馬が合う合わないを直感的に感じてたのかなぁ…なんて思ったりもします。
デビュー前からあれだけの自己主張をしていたら、普通の大人だったら「何?この子…」って思ってしまってもおかしくないですからね。
まさ
普通の人だったらあれだけケチョンケチョンに言われたらヘコむところを、翌日にすぐに応募ハガキを出すなんて明菜さんの「絶対、歌手になる!」という思いが本当に強かったんだなと今さらながら感じます。
まさ
この写真は貴重ですよね。いつかこういう写真も含めてヒストリー本を出版して欲しいです。
明菜さんのお砂糖のお菓子?なんとなくイメージできました^^
バースデーケーキみたいなのの上に乗ってそうな感じですね。
まさ
DAMでは「赤い花」は制作NGだったんですね…なんでだろ!?
外国曲というのも影響してるんでしょうけど、UGAとかJOYが問題ないなら違いますもんね。まさか以前はOKだったけど、NGになっちゃったとか?
うーーん、こればっかりはどうにもならないですね…(-_-;)
まさ
情報ありがとうございます。ワーナーもこの手の廉価盤ベストばっかりじゃなくて、もっとコアファンが喜びそうな企画考えてくれればいいのになぁ…。
ま、BOXやら何やらで出尽くした感はありますけど、未商品化音源や映像とか出してくれないかなぁ^^;
goddess'AKINA
松田トシさんの辛口コメントについては、例えが悪いんですけれど「スイカに掛ける塩」みたいなものかなって考えています。若しくは明菜さんを奮起させる発破みたいなものですかね(笑)。
まさ
中村泰士さんの言葉は本当に嬉しかったですね。明菜さんの復活を心待ちにしているのは我々ファンだけではなく、こうした昔の恩人・恩師たちも同じ気持ちだと思います。
松田トシ先生の例え…味噌汁噴いちゃったじゃないですかっ^^;
「スイカに掛ける塩」って(^。^)
goddess'AKINA
ところで…お味噌汁噴かせちゃいましたか(笑)。いやあお恥ずかしい^^;。まささんには無論ご理解頂いていると思っておりますが、勿論松田トシさんを悪く言った訳では有りませんで、「うるさ方」って言い方が正しいかはさておき批評家はイエスマンでも駄目でしょうし、負けん気の強い?明菜さんは頭ごなしにダメ出しされれば不屈の精神で努力を重ねてより良い歌唱を披露してくださる。つまり松田トシさんの辛口コメントこそがスタ誕オーディションにおいて回を重ねる毎に明菜さんの魅力や底力を引き出してくれたんじゃないかな~なんてことを考えての下手な例えでした(笑)。でもまささんにウケて嬉しかったです(#^_^#)。